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新団結成の手引き

新団結成の流れ

1.設立準備世話人会

 志のある人が数人で海洋少年団設立準備世話人会をスタートさせます。
 世話人会は、新団設立のための環境調査や設立発起人の候補者を探します。

2.設立発起人会

 海洋少年団の活動場所、施設、協力者等に目途が立てば、新団結成に賛同してくれる地元有力者等数名に○○海洋少年団設立発起人を依頼し、発起人会を立ち上げます。
 発起人会は、行政機関や地方自治体、地元企業等に支援依頼を行うなど海洋少年団設立のための活動を行います。

3.設立準備委員会

 行政機関等の地域の関係者の賛同がえられれば団長、副団長等の役員候補者、指導者などで構成する設立準備委員会を設けます。
 設立準備委員会は、「日本海洋少年団連盟指導要領」に従い海洋少年団の活動方針、団規則等を作成し、団員の募集、結団式典の企画等、新団結成のために必要な準備をします。

4.海洋少年団の結成

 設立準備委員会メンバーなどによる検討を重ね正式に海洋少年団が結成されます。
 続いて結団式典を開催し、地域の関係者の皆さんに○○海洋少年団の発足をお披露目します。

1.設立準備世話人会

 海洋少年団を創設するためには、地域の多くの関係者に海洋少年団運動への協力と支援をしていただく必要があります。そのためには、それらの方々に海洋少年団運動の意義を説得して十分理解いただくことが不可欠です。
 まずは、親しい知人や親戚又はその知り合いなど志のある人、数人で○○海洋少年団設立準備世話人会(仮称)をスタートさせて下さい。
 設立準備世話人会のメンバーは、海洋少年団運動の指導理念を十分に理解したうえで、団活動を行うのに適した場所や施設の調査をするとともに指導者になっていただけそうな方々に打診します。
 活動を行う場所は、港や海岸に近く海や水辺に親しみやすく、ボートやカヌーを楽しむ海面や水面を安全に利用できることが望まれます。
 施設面では、児童館、公民館、学校等の公共の施設の利用について関係者に協力のお願いをします。
 指導者は、学校・大学の先生や学生、海上保安部や船会社、マリンレジャー施設等の関係者又はそのOBが候補者として有望です。特に学校・大学の先生や学生を指導者に迎えることが出来れば団活動のために大きな意義があります。
 このように、設立準備世話人は、海洋少年団設立のための舞台作りの裏方ですが、極めて大切な役割です。
 また、設立準備世話人会がスタートした出来るだけ早い時期に日本海洋少年団連盟に連絡をとって下さい。日本海洋少年団連盟は、近隣の海洋少年団の紹介、パンフレット等説明資料の送付などのお手伝いを致します。
 関係先への趣旨説明に必要な資料については、次項の2「設立発起人」の設立趣意書等(資料1資料2)を参考にして下さい。

2.設立発起人会

 海洋少年団の活動場所、施設、指導者等に目途が立てば、可能であれば、市区町長等の地域行政の長、学校・大学等の教育機関の長、漁業協同組合等の海事関係団体の長など地元のいわゆる有力者に海洋少年団設立発起人を依頼し発起人会を立ち上げます。 
 海洋少年団は、内閣府の監督を受ける公益社団法人日本海洋少年団連盟の会員(社員)となりますし、各市町村の社会教育団体担当の行政窓口から指導助言を受ける社会教育団体になります。入団してくる団員ばかりでなく地域の少年少女に対して、健全育成と海洋・海事思想の普及について責任を持つ団体になるので、基盤のしっかりした組織を作らければなりません。また「海に親しむ海洋少年団運動を通じて、社会に貢献し、国際性が豊かで、各分野でリーダーとして活躍できる人材を育成します。」という日本海洋少年団のミッションを果すための指導体制をもたなければなりません。
 発起人会は、海上保安部等の行政機関や地方自治体、教育機関、関係団体、地元の企業、地元の篤志家等の関係者に設立趣旨の説明を行い支援を依頼するとともにその賛同を得ることなど海洋少年団設立の目的を達成するための公式な活動を行います。

参考

資料1 
秋田県あきた海洋少年団の設立に際して、説明資料として使用した設立発起人の設立趣意書「あきた海洋少年団の設立について」

資料2
海洋少年団の概要を説明した資料「海洋少年団について」

3.設立準備委員会

 設立発起人の働きかけにより地域全体の理解と支援が得られることになれば、いよいよ海洋少年団の結成のための具体的な準備に入ります。そのために設立準備世話人、設立発起人、指導者候補者等で○○海洋少年団設立準備委員会を立ち上げます。
 設立準備委員会では、海洋少年団の組織構成、活動方針、団役員、結成式典、団規則等について検討し、海洋少年団設立のための準備を進めます。

組織構成

 海洋少年団の組織は、団長、副団長、事務局長、指導者及び団員で構成されます。保護者会、運営委員会、育成会(賛助会)等が加わるケースもあります。

活動方針

 日本海洋少年団連盟指導要領の内容を検討し、地域の特性、指導者の特技や経験等を生かした項目を選び活動方針を定めます。
■活動方針の例
① 海洋活動 手旗信号、ロープワーク、カヌー、水泳
② 交歓活動 全国大会や地区大会の参加、他の少年団体との交歓会
③ ボランティア 海岸清掃、募金、イベントのお手伝い
④ 野外活動 キャンプ、ハイキング、船の見学、体験航海、地域のイベントの参加
〔活動日〕
日曜日(月2~3回)
〔活動場所〕
屋内― ○○児童館 屋外― ○○港、○○海岸 

団役員

 海洋少年団には団基盤を確立し円滑なる団運営を図るため団長、副団長、事務局長、指導者等の役員が必要です。

A 団長
 地域の保護者等から信頼されている人望があり顔の広い人が適任です。
 団長は、海洋少年団の代表として日本海洋少年団連盟総会に出席し、意見を述べることができ議決権を持ちます。日本における海洋少年団運動の中枢に関与するとともに日本海洋少年団連盟の事業や方針に対しても意見を述べる立場になります。

B 副団長 
 団長を補佐する立場にありますが、団の運営、渉外及び指導について団長から委任された事項の報告を行い、団全体の問題点の検討と解決に努めるための責任者です。団員の育成に必要な活動方針を定め、指導者の理解と協力のもと団の勢力の拡張と団の活動内容の充実に当たります。
 団の規模によっては、複数の副団長を選任して役割を分担することもあります。

C 事務局長
 事務局長は、団長や副団長が実施していることの事務処理を行います。
 文書の取り扱い、会計事務、資料作成、制服等物品保管や配布についてのまとめ役です。
 事務局は、昼間でも連絡できることが望ましく、事務所を探す時には教育委員会と相談し青少年育成を担当する行政窓口にお願いしてみるのも一つの方法です。

D 指導者
 指導者の基準は、高等学校卒業程度の学力を有する満20才以上の者で海洋少年団運動に理解と熱意を有し、少年少女の人格を尊重し、団体訓練を指導する能力のある責任感旺盛な者となっています。団体訓練を指導する能力は、日本海洋少年団連盟及び地区連盟の主催する研修会で習得することになります。
 指導者は、日本海洋少年団連盟指導者資格審査に合格しなければならず、合格すれば日本海洋少年団連盟から指導者資格認定書と指導者登録証が交付されます。

4.海洋少年団の結成

 設立準備委員会は、組織が固まり、それぞれの役員候補が定まれば、引き続いて、団名の選定、団員の募集と編成、結団式等に関して海洋少年団結成のための検討と準備を進めます。

団名

 海洋少年団は、学校又は市区町村の行政区域を範囲として組織されることが原則ですので、団名は、その地域名が選ばれることが多いようです。地域名を付けることにより行政や地域住民、企業等の協力や支援を受け易いとの見方もあります。
 ただし、既に同じ団名が使用されている可能性もありますので、団名を正式に決定する前に念のため日本海洋少年団連盟に照会して下さい。

団員の募集と編成

 設立趣意書やポスターの配布、マスコミや町内会誌等への広報資料の提供を行い海洋少年団団員の募集の開始と応募方法を広報します。同時に設立準備委員会メンバーの人脈を活用して、広く個人や団体に海洋少年団への入団の勧誘を行います。この際に大学・学校・PTAに影響力のある関係者は大きな力となり得ます。
 幼稚園児から高校生までを団員募集の対象としますが、団員の数や編成は、特に団員が何人以上いなければ新団を結成できないと言うことではありません。少人数の団員でスタートして大きく育った団もあります。
 多数の応募があるときは、訓練に出席できる指導員の数により入団できる員数が制限される場合があること留意しなければなりません。
一般的には1名の指導者に小学4年生の団員10名程度が上限とされていますが、団員に幼稚園児や小学低学年生が多ければ、指導員はこれよりも多く必要ですし、団員が小学5年生以上になれば班長として下級生団員の面倒を見ることが出来るようになりますので指導者を少し減ずることが出来ます。
 日本海洋少年団連盟への加盟は、団員募集が終わった時点で日本海洋少年団連盟会長宛に1号正会員として「正会員入会申込書」を提出して下さい。その際には加盟料及び年会費の各1万円が必要です。入会の承認と共に日本海洋少年団連盟から団旗と団長章が交付され、団員の制服等を注文することが出来るようになります。
正会員入会申込書の様式は資料3のとおりです。

結団式

 結団式は、地域の中に海洋少年団という社会教育団体が誕生したことを地域全般にお披露目し、全国の海洋少年団の仲間入りをして共に活動することを示すためのセレモニーです。
 結団式までには団員も指導者も基本動作と礼式を身につけて海洋少年団として恥ずかしくない集団をつくっておかなければなりません。
 結団式には、地元の国会議員、市長・町長など地域の行政の長、教育長、海上保安部長、運輸局事務所の長、警察署長、漁業協同組合長、海事関係団体の長、地域の住民代表、保護者等を来賓として招きます。
 また、結団式には○○海洋少年団が加盟する地区連盟会長、県連盟会長及び県連盟所属の各海洋少年団の団長・指導者・団員の参加を要請することも必要です。
 結団式終了後、市中パレードや巡視船の体験航海、アトラクション等を行うことは、団員の仲間意識を養うとともに広報面においても有意義です。
 結団式の要領は定まった形式はありませんが、一般的な式次第は資料4「結団式式次第(例)」をご参照下さい。

運営委員会・保護者会について

 海洋少年団の結成準備に並行して運営委員会及び保護者会の設立を検討する必要があります。

運営委員会

 運営面を担当する副団長が中心になり、他の副団長、事務局長、保護者会長、後援会長などで組織されます。団活動の基本方針、団運営管理の重要問題などを審議し、議決事項は、団長に報告します。

保護者会

 子供を預けた親の立場で団活動に意見を述べ支援を行う組織です。また団からは、年間訓練計画や各種行事について説明し相談をすることがあります。

各種資料

資料1
資料2
資料3
資料4
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